デトロイト ビカム ヒューマンをプレイして

前書き

PS4専用ソフトである、”デトロイト ビカム ヒューマン“をプレイした。

とてもエモーショナルな作品であり、ゲームという枠にとらわれていないと感じた。正直このゲームをプレイして、感動した。涙が流れるシーンさえあった。たかがゲームとは言えど、プレイして感じたことや考えたことがあるので、ここに書き留めておきたいと思う。

 

映像

この作品は、人間の皮膚の表現が素晴らしかった。質感など、画面を通じて伝わってくるかのようにきめ細かに作られている。怪我でできた切り傷は痛々しく、顔のそばかすがキュートに映るキャラクターもいた。

そして映像だけでなく、キャラクターたちの表情の変化もリアルに表現されていて、感情がリアルに伝わってきた。ボイスアクティングも英語と日本語でプレイしたが、どちらの声優陣もスキルが高く、ゲーム中のキャラクターは本当の人間であるかのようなリアルな感覚がした。

人間を表現することにたくさんの力が注ぎ込まれており、物語を一層引き立てていたように思う。

 

物語の分岐を多さ

この作品は主人公の行動により、物語が変わっていくように作られている。また3人の主人公がいるが、それぞれの行動が別の主人公にも影響を与える、インタラクティブ(相互に作用する)なストーリーとなっており、プレイヤーがすぐ飽きないように作られている。

本作を制作したクアンティック・ドリームというフランスの会社は、過去に”HEAVY RAIN 心の軋むとき“と”BEYOND: Two Souls“を作った会社だ。これらの作品もプレイヤーの選択が物語に影響を与えるマルチエンディングのゲームとなっている。

しかし、今回の”デトロイト ビカム ヒューマン“の物語の分岐の多様さは、過去の作品に類を見ないほど膨大となっている。

ひとつのチャプターの中だけでも、チャプターの終わり方が3通りも4通りもあるものがざらにあった。そしてそれら別々の主人公のチャプターの行動が、別の主人公の物語にも影響を与えるのだから、分岐の多様さはものすごい数であった。

分岐がたくさんあり違いが細かかったせいなのか、繰り返しプレイしても同じシーンを繰り返し見ているという感覚が薄かった。キャラクターたちの演技や物語の演出も、細かな違いであるにせよ手を抜かず作られているので、繰り返しプレイすることが楽しかった。




アクション

繊細な操作が必要になるゲームは多々あるが、クアンティック・ドリームが作るゲームは難しい操作は無い。

演出上の激しいバトルなどのシーンはあるが、そこでは画面に表示されたボタンやスティックを倒すだけの操作である。いわゆるQTE(Quick Time Event)だ。

このQTEによって、難易度によっては自分が操作している主人公が死んでしまうこともある。(Easy難易度が作られており、こちらではQTEの失敗は主人公は死なない)

たとえ死んでしまっても、ゲームオーバーとなることはなく、それはひとつの物語として紡がれていく。なので自分がそうであったが、このQTEのシステムで物語に適度な緊張感が生まれており、より物語に引き込まれるように作られていると思う。そして、生きるか死ぬかが自分の手にゆだねられているので、画面の中の主人公と感情を共有しやすくなっている。

 

親密度

ゲームの中には多数のキャラクターが登場するが、キャラクター同士の親密度があり、この親密度も物語の進み方に影響していく。

同じ行動であっても、親密度が下がるキャラクターもいれば上がるキャラクターもいる。「このような行動はこのキャラクターにはマイナスだな」という感覚がプレイをしていてだんだんわかってくるので、より物語に引き込まれたように思う。そして、親密度を上げたいと思うキャラクターがいれば、決断を下すときも慎重になるので、ここも”デトロイト ビカム ヒューマン”をプレイして面白かったところのひとつだ。

 

このゲームが語りかけるもの

最後に書きたいのは、このゲームが我々に語りかけるもの、問いかけているものについてだ。

このゲームの中ではたくさんの感情が表現されていた。

アンドロイド同士の愛もあったし、家族愛も描かれていた。そして人間とアンドロイドの友情や対立も描かれていた。

このゲームが伝えたかったものは何なのか。

僕は”自分らしく生きること“だと思う。

少し話は逸れるが、ゲームの世界の中でアンドロイドに仕事を奪われホームレスとなった人間たちが多々描かれていた。昨今でもAIによって仕事の数が減ると言われているが、まさにそれとつながっていることだと思う。

自分にしかできないことを身に付け、他者に貢献できる人間になることこそ、重要なことであるとこのゲームは語りかけているのではないかと思う。

このゲームの中では”自由“という言葉がたくさん出てくる。自由をめぐって、人間とアンドロイドが対立してしまう物語だ。その中で、生きることに必死な人間生きることに必死なアンドロイドも両方描かれている。

回りくどくなってしまったが、人種や性別などにとらわれない平等な世界は、それぞれが自分らしく生きることができ、そして与え合うことができて実現するのではないかと、自分は考えた。




後書き

最後までお読みいただきありがとうございました。

普段はゲームを終えた後にこのような感想を書き留めることはしないのですが、この”デトロイト ビカム ヒューマン”は、ゲームが特別な趣味でない人たちにもおすすめしたいと思い、書き始めました。

僕はシステムエンジニアで、本ブログは技術ブログとして始めました。覚書きという意味合いもあるのですが、他者に影響を与えられる人間になるための自己研鑽であり、そして他者への情報発信の場という意味ももちろんあるのです。

これからも、他者に良い影響を与えることができる人間になれるよう、自己研鑽に励んでいきたいと思う所存です。

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